<完>孤独な姫さんは世界一の総長 下
辰「何それ。雨なんて降るわけないじゃん。」
嘘だなんて、知ってるけど辰喜のおかげで心が温かくなったよ。
辰「紀優、俺のこと信じてないだろ」
紀「いや、普段は信じてるよ。」
さっきの言葉は信じてないけど。
辰「さっきの言葉は信じないって顔してる」
……図星。
辰「紀優って分かりやすすぎ。」
クスクスと笑い声が聞こえる。
紀「…学校に行ってくる」
辰「もう遅刻なのに?」
ピタっと体が止まる。