<完>孤独な姫さんは世界一の総長 下
悠「忘れるわけないじゃない。俺を殺すって事でしょ?面白い発想だけど、生憎俺にかなう人はいねぇんだよなぁ?」
紀「そうだよね。何でもダントツで一番は悠だった。それが嫌だったんだよね?自分より頭脳が低い奴がのうのうと楽しそうに囲まれて生きているのが。自分は頭脳が良くて何でもできるのに誰にも好かれない。」
悠「紀優~間違ってる~。俺、頭脳が嫌でこんなコトしているわけじゃねーの。そんな理由でやってるわけないじゃん馬鹿じゃねーの?」
紀「“私と悠は絶対幸せにならない”」
悠「は?」
紀「覚えてるでしょ?私たちが交わした5年前の約束。」
これが、全ての元凶。
悠「・・何言ってんの?」
紀「ごめんね。悠。あの時は・・私はまだ幼かったから、全く悠がその約束の隠された意味なんて知らなかった。考えもしなかった。」
・・私が低能だから。
悠が、悠をこの十数年間我慢した幸せ。
私が約束破って幸せになったのを悠は許せなかったんだよね?
・・ごめんね。
竜「どういう意味だ紀優」