<完>孤独な姫さんは世界一の総長 下
悠「・・やっぱ、お前みてぇな低能には分かるわけねーよな。そういや、お前俺がなぜあいつらと違って水禽に入った理由を知りたがっていたな。お前、約束しろ。俺とお前は、お互い幸せにはならない。と」
紀「約束?」
悠「そう。俺と紀優の2人だけの約束」
紀「する!私と悠との約束!・・私と悠、似てるもの」
私は“2人だけの約束”に嬉しさを感じた。
悠「よし。いいだろう。俺と紀優の約束成立。これは水無月たちには言うなよ?」
ぽんと私の頭を叩く悠はさっきの悠とは違う優しい声だった。
紀「悠との約束絶対守る!」
悠「いい子だ紀優。」
紀「・・悠が姉貴たちと同じ族に入らなかった理由って何?」
悠「お前が約束を破らなかったらいつか教えてやる」
紀「やったぁ!絶対守るから安心して!」
その約束には、悠の秘めた思いがあると知らずに...。
そして、その約束が・・・
今となって私を苦しませると知らずに。