<完>孤独な姫さんは世界一の総長 下
紀「2人を見るのが辛かった。姉貴の顔を赤くするのは自分じゃない。そう考えるだけで胸が締め付けられて、傍に居られない。・・だから私と約束した。私も幸せになると自分が独りになる。孤独になる。置いて行かれた気がする。見ている自分が辛くなる。」
陸「だから・・」
紀「私に幸せにさせないために約束を交わした。幸い、私は当時小6。悠の考えていることなんて全然分かんないし分かろうとしなかったから安心したんでしょ?」
水「・・・・」
悠「・・違う。全然、違う」
紀「じゃぁ、言ってよ。約束交わした理由。姉貴が好きじゃないっていう根拠。私にお仕置きした理由。お仕置きなんて、約束に入ってないよ?」
悠「ッ・・・違う・・違う!!」
水「・・いい加減、認めたらどうだ。自分の想い」
悠「俺は・・あいつなんか・・好き・・じゃな・・い」
水「紗奈恵、いつもお前の心配してたよ。プライドが高いから、自分の過ちに気づかずに違う道に進むんじゃないかって」
悠「・・・だって、あいつは俺を・・俺をっ・・」