<完>孤独な姫さんは世界一の総長 下
バイク音が近づいてくる。
・・辰喜達かな。
赤津組、倒せたんだね・・。
悠「・・紀優・・?」
怪訝な顔をして私を見る悠。
紀「・・悠、これからやり直すのに・・私のせいでごめんね」
竜輝と水無月が私を止めにこっちに走ってくる。
ーーバン
ーーバン
2発の銃弾は、私と悠の2人の心臓を
―――撃ちぬいた。
気が遠くなる瞬間、唇に温かいものを感じた。
竜輝・・じゃなくて、辰喜に・・・。
辰「紀優っ・・死ぬなっ・・!!」
・・ありがとう。
貴方は・・私の事をずっと、想っててくれたんだね。
今頃、気づくなんて・・・もう、・・遅い。
私は一筋の涙を流し、そこで意識が途絶えた。
fin