それはまるで魔法のようで
それはまるで魔法のようで
「おい、チビ。邪魔。そこどけ」
「なによっ!!
でかいんだからこんなちっちゃいの跨げばいいじゃない!!」
今日も朝からこんな会話が学校の玄関から聞こえてくる。
周りの子はきっと、゙ああ、今日も1日始まるな゙とでも思っているだろう。
そのくらいにこの会話はいつもの光景なのだ。
「もう、なんであんたはそんなに性格悪いのよ!?
身体がでかけりゃ、その分態度もでかいんだから!!」
「は?なに言ってんだよ。
身体がでかい分、心もでかいんだっつーの」
「あんたの何処が心広いのよ?意味わかんない」
「…まあ、お前みたいなお子ちゃまには分かんないだろうよ。
……てか、付いてこないでくれる?」
「とか言われてもぉ〜
教室同じなんだからぁ、仕方なくなぁい?」
「うざいわ、その言い方。キモッ!!」
イラッ……
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