【いつきの小説講座】
書き分けの大事なところは



『特異な言葉使いをさせる』



ということではなくて、



『性格を考慮した言葉使い』



をさせるということが大事なの。

例えば普段から人付き合いが苦手でろくに他人と言葉を交わしたこともない、ぶっきらぼうな人物が、他人に自分の助けになるような何かをされたときに素直に、すんなり、


「ありがとう」


となんていえるかしら?

たぶん、


「あ……ありが、とう……」


って感じでぼそっ、とつぶやくような感じになるんじゃないかしら?





“たったひとつの言葉にさえ、個性は宿る”





これが、皆に意識して欲しい書き分けにおけるポイント、ね。



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