【いつきの小説講座】
『茜色の葉書』でこんな場面がある。






○駅のプラットで弓華がコケて怪我をする






というシーンだ。

これは“偶然”起こったことだが“物語上では必然”なんだ。

つまり小説を書く上では、






必然=物語上必要な描写






ということであり、






偶然=意味がある






ということだ。

さらにこのシーンでは弓華の足にハンカチを巻くという描写が入るが、この何気ない行動も後々の演出にて大切な意味を持つ。

このように、一見何気ない行動や唐突な出来事であっても、そこに必ず物語を彩る意義を持たせる。

これが“深い物語”を作るために心がけなければならないことなのさ。

これがいわゆる──



『伏線』



ってやつなんだ。

< 66 / 111 >

この作品をシェア

pagetop