【いつきの小説講座】
さて、ここで『伏線』という言葉が出たからこれについてもう少し詳しく話をしてみよう。

伏線とはおおむね後々の話で重要な意味を持つ例えるなら『鍵』のようなものだ。

それがあることで物語が新たな局面を迎えたり謎をとくヒントにもなったりする。

短、中、長編に限らずこいつの配置の仕方で物語の厚みが変わり、また長くても飽きさせないという効果も期待できる。


作家の腕の魅せどころのひとつってこったな。


とはいえ、気を付けなければならないこともある。

いわゆる“拾い忘れ”ってやつだ。

こいつは軽く考えていいものではない。

それは前述の部分にもつながることだから心して聞いてくれ。

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