パラレルワールドでゲーム戦争
「う……今日2回目…痛い死にそう…」
『だ、大丈夫?しっかり!』
「あぁ、なんとか………え?!」
『およ?』

柃は不意に聞こえた声に普通に応答したが、おかしな点に気付き後ずさった。

何故自分の家の中で"女の子"の声がするのか。

そもそも今、何で後ずされた?
自分の上には段ボール(中m((ry)が降ってきて下敷きになったはずなのに…

柃は身の回りをバッと見渡して確認するが、荷物なんて何処にも無かった。
その代わりに少女が首を傾げて突っ立っている。
それどころか周りは自分の部屋の風景でも無かった。

「な、なんだここ!?頭おかしくなったのか?俺?」
『うーん…元からじゃない?』
「うるせーな!俺はこれでも…つかお前誰?」

自分の部屋にいないことに驚き過ぎて、少女がいたことをすっかり忘れていた。
柃の問いがくると、少女は待ってましたと言わんばかりに、満面の笑みを浮かべた。

『えっへん!僕は六(りく)、幽霊なのだ!』
「……頭おかしいのお前の方じゃね?」
『そ、そんなこと無いよ!ほら身体透けてるし!』
「足あるじゃん」
『え!?あ…えと、えーと…』

(典型的なバカだこいつ)
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