スノードロップの医学書
穴が開き卵は割れて外の空気に触れるヒナ。
「ねぇ、ディちゃん、目が開かないよ、」
*大丈夫、三日もしたらちゃんと目を開くことができるから、ヒナちゃん。
「そうなんだ、」
*それよりも他の卵を巣から落としなさい。
「えっ!なんで?」
*さっきも言ったように競争っていうことよ、そうしないと餌にありつけないからね、ヒナちゃん。
ヒナは、ディに言われるまま、他の卵を背中に乗せて巣から落としていく。
虚しく二個の卵は巣から下へと落ちていった。
見えないヒナはもう一個の卵だけは、どうしても巣から落とすことができなかった。
もたもたしているうちに卵は割れて雛鳥が出てくる。
ピィー ピィー
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