戦国LOVE
家康の部屋も二階にある。小さい頃からよく遊びに来ていたので間取りは知っている。玄関から真っ直ぐ進んだ突き当たりに階段があり、そこを上がったさらに奥の部屋が家康の部屋だ。姫美子は相変わらず秀吉の耳を引っ張り、秀吉は「離して」と甘えた声で懇願するも連れて行かれる。その後ろに家康が心配そうについていく。
「ヤスくん、部屋開けるね!」
家康の返事を待たずにドアを開けた姫美子。中には、なんと信長がベッドの上で雑誌を読みながらくつろいでいた。
「!?……ノーブー!!!!」
その声に驚き、とっさに持っていた雑誌を落とす信長。
「姫美子!!??」
「ごめん、ノブくん…。マズイかな~とは思ったんだけど…。」
後ろから家康が申し訳なさそうに顔を出す。
「ハロ~ノブちゃん。ヘルプミ~。」
小さく右手を振りながら信長に助けを求める秀吉。姫美子の表情はどんどん険しくなっていく。
「ノブ!あんたね!!!!」