鏡〜悲劇〜愛〜
本当の幸せ〜奏、舞
俺には〝欲しいもの〟があった
多分昔からそれだけが欲しくて、
それ以外はいらなくて、
それ以外のものを憎んですらいた、
だけど一向に手に入らないから
それは〝存在しない〟と
なのに〝見えた気がしてしまった〟から
〝触れた気がしてしまった〟から
だから俺は〝間違えた〟
あの俺は時多分間違えたのだ
俺の理由で動かなければならなかった
俺の世界には俺しかいない
なのに誰か居たから、
俺が直面する出来事は
いつも俺しかいなかった
いつだって俺は〝一人で〟やってきた、
だから他人は関係ないはずなのに
いつのまにか、
頼っていた、他人に
いつのまにか好きになっていた
他人を、
俺はいつのまにこんなに
弱くなったのだろうか、