.:*・'仮恋〜甘い声で惑わす君〜.:*・'
「・・・なっ・・なんですか・・」
怪しいオーラが漂ってる鳥羽君に負けないように目を合わせる。
鳥羽君な口角をくいっと上げ、にっこり微笑んだ。
「お前、さっき誰のおかげで助かったと思ってんだよ?」
さっきの・・・って、永沢君のこと?
「あの時俺が助けなかったら、今頃お前
どうなってただろうな」
あたしの腕をぐっと引っ張り、整った顔が余計近くなる。
力強くて逃げられないし・・・。
「あ、あれは本当に感謝してますっ!だから、離してください!」
「ダメだね。俺別に感謝して欲しいわけじゃない。助けた代わりに俺のゆうこと聞けって言ってんだけど?」
「そっ、それは・・・」
「いいのか?断ったら嘘の情報流して、お前があいつのこと好きとかって言う嘘流すこともできんだけど?」
ず、ずるすぎる・・・。
あたしが断れなくなる理由ばっかり並べて・・・。
「・・・・わ、分かりました。・・・やりますよ・・」