.:*・'仮恋〜甘い声で惑わす君〜.:*・'
がっくり、肩を落としため息をつく。
「まぁ、今日から俺たちは仮でも恋人なんだから、仲良くやってこうな」
「誰がなかよくなんてっ!・・」
そこまで言ってあたしの思考はストップした。
目の前にはどアップの鳥羽君。
あたしの唇に触れるなにか。
あたし・・・キスされてる・・?
鳥羽君は慣れたように目を閉じてて、あたしは初めてだからされるがまま戸惑うだけ。
「キスしてる時って、目閉じんだよ?
もしかして、ファーストキスだったわけ?」
「なっ//!!」
すぅと離れた口からまたいじわるな言葉。
「今日からよろしくなっ、優実」
「・・・あ、あ、ありえなーい!!」
彼はまた口角を上げふっと笑った。