.:*・'仮恋〜甘い声で惑わす君〜.:*・'



がっくり、肩を落としため息をつく。




「まぁ、今日から俺たちは仮でも恋人なんだから、仲良くやってこうな」




「誰がなかよくなんてっ!・・」




そこまで言ってあたしの思考はストップした。




目の前にはどアップの鳥羽君。




あたしの唇に触れるなにか。




あたし・・・キスされてる・・?




鳥羽君は慣れたように目を閉じてて、あたしは初めてだからされるがまま戸惑うだけ。




「キスしてる時って、目閉じんだよ?
もしかして、ファーストキスだったわけ?」




「なっ//!!」




すぅと離れた口からまたいじわるな言葉。




「今日からよろしくなっ、優実」




「・・・あ、あ、ありえなーい!!」




彼はまた口角を上げふっと笑った。

< 15 / 64 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop