.:*・'仮恋〜甘い声で惑わす君〜.:*・'
付き合うって・・?
「あっ〜〜、もうっ!!」
目の前にはボサボサの髪と目の下にくっきりとクマができた自分。
もともと冴えない顔なのにもっとブスになっちゃった・・・。
「はぁ・・・」
ため息をつきながら制服に着替え始める。
正直、あの後どうなったのかよくわからない。
ぼんやりとしたまま、家に帰ってきて、一晩中あのキスがよみがえってきて全く眠れなかった。
本当にあたし、鳥羽君の仮の恋人になっちゃったのかな?
昨日のことが全部夢のように感じてたりする。
ーバンッ!
「ちょっと!!優実!!」
その大きな声に振り向くと、目を輝かせながらこっちを見てる。
「・・・もう、朝からどうしたの?」
「どうしたの?じゃないわよ!
あんた、いつからあんなかっこいい彼氏できたわけ!?」
「・・・か、かれし・・・?」