.:*・'仮恋〜甘い声で惑わす君〜.:*・'
黒髪にメガネというなんとも真面目そうな雰囲気の男の子。
確か・・・永沢君って言ってたけ。
話すのも永沢君の存在を知るのも初めてだったあたし。
んー、やっぱり告白してくれたのは嬉しいけど、やっぱり好きでもないのに付き合うなんてできないよね・・・。
「・・・ごめんなさい。あたし、永沢君のことあんまり知らないから付き合うとかはできない」
少し罪悪感におそわれながら断る。
永沢君はムッとして眉を寄せる。
「どうして?
俺、結構モテるんだけど?」
ずんっとあたしに近寄り、手首を掴まれる。
すぅーと嫌な汗が流れる。