.:*・'仮恋〜甘い声で惑わす君〜.:*・'
「別にいいじゃないですか。
鳥羽君に関係ないことなんだから・・」
プイッとそっぽを向き、冷たくあしらう。
「なぁ、その弁当食わせて?」
「なんですか!?鳥羽君だって食べてるじゃないですか!」
あたしが鳥羽君の方を見るとダメ?と首を傾げてあたしを見つめる。
あっ、いけないけない。
危うく、あの目に吸い込まれそうだった。
首をふるふるさせて心を落ち着かせる。
「嫌です」
なんなのよ、意地悪なことしてきたくせに・・・。
「ったく、お前って本当にケチだな」
「ケチでいいですよーっだ!」
ため息をついて自分のパン食べ始める鳥羽君。