.:*・'仮恋〜甘い声で惑わす君〜.:*・'
その様子を見てあたしも勝ち誇ったようにお弁当を食べる。
今思えば、こんな状況になるだなんて、予想してなかったな・・。
横には学校で人気者の鳥羽君がいるだなんて、なんか不思議・・・。
あたしがじっと鳥羽君を見ていたのが分かったのか、ぱちっと鳥羽君と目が合う。
「・・・なに?見とれてるわけ?」
にやっと色っぽく笑うから、恥ずかしくなってばっと視線をそらす。
「そんなわけないじゃないですか!」
焦りながら、ご飯をかきこむ。
一瞬でも、鳥羽君に釘付けになってしまった自分が恥ずかしい。
「ははっ、冗談だよ。お前、顔真っ赤だなっ」
あたしの頭をぽんぽんと触る。
絶対バカにしてるし・・・。
「・・・・そういえば、優実いい加減その敬語やめろよな」