.:*・'仮恋〜甘い声で惑わす君〜.:*・'
あまり見せない表情に少し胸が高鳴る。
「別に嫌いとかじゃないよ、慣れてないだけ。あたし、今までまともに恋したことないからどうすればいいのかわからなくて・・」
自分で言っててもおかしい子だなって思う。
高校生にもなって何言ってんだろ・・。
少しだけ情けなくなる。
「んじゃ、これからだな」
「えっ?」
急に喋り出した鳥羽君に声が漏れる。
「俺が彼氏として優実に付き合うってことを教えてやるよ、色々とな」
ふっと偉そうに笑う。
付き合うってことを教える?
あたしには疑問しかなくて、首をかしげる。
「まぁ、今日はこのくらいにしとくよ。
優実に色々教えるのは時間かかりそうだから」