.:*・'仮恋〜甘い声で惑わす君〜.:*・'
まるで、獲物を捕まえた狼みたい。
「優実ちゃんさぁ、可愛んだから俺と付き合ったらもっと株あがるかもよ?
俺だって優実ちゃんと付き合って株上げたいし、ほらこれっていいと思わない?」
すぅーとあたしの首筋を指でなぞる。
「んっ・・・ゃぁ・・」
くすぐったくて変な声を出してしまう。
「ふっ、かわいいねー。こんなんで感じてんだ?結構純粋なんだねぇ」
面白そうに次々とあたしの髪や体に触れてくる。
・・・気持ち悪い・・。
ふるふると恐怖で震える体。
「・・・ゃ、めて・・」
「止めないよ、今から俺のもんになるから」
ニヤッと笑った後に近づいてきた顔。
もうだめだ・・・そう思った時。
「こんなとこでなにやってるわけ?」