.:*・'仮恋〜甘い声で惑わす君〜.:*・'
カァと頬が熱くなり、目線をそらしながらそう言う。
「いやぁ、お前ほんと面白いよ。
なんかのおもちゃみたいだなっ」
ニコッと笑いながら、あたしの頭を撫でてくる。
また、からかってるし・・・てゆうか、おもちゃって・・・。
あたしよりも十数センチ高い身長には抵抗ができない。
なんか、悔しい・・・。
「・・・てゆうか、お前なんて名前?」
「あっ、佐伯優実です・・」
「ふーん、そっ」
なんなのよ!聞いといてその興味なさそうな返事は!
思わず出そうになったその言葉をぐっと飲み込む。
「ところで、鳥羽君はこんなところでなにやってるんですか?」
ここって滅多に人が通らないし、スポーツとかできる場所でもないし・・・。
「ここは俺の寝床なんだよ」
「・・・寝床?」