蒼色ルーム
蒼色4
帰りに瑠威さんと一緒だった私は家まで話しながら帰った。
「葵ちゃん、青南なんだね」
青南っていうのは、青葉南の略。
制服ですぐにわかる。青南、この辺で唯一セーラー服だから。
「そーなんですよ」
「頭いいんだね」
大したことないです。学力ギリギリです。ついていけてないもん。
「頭は…ギリギリですね」
私が言うと、瑠威さんは苦笑する。
青南なんて、形だけだよ。
「わからないとこあったら教えるよ」
…まじですか。
瑠威さんに…教えてもらえる。どうしよう…成績上がったりして!!
「いいんですか?良かったらお願いします」
「もちろん。苦手なの教えるね」
うわぁー。これって、ルームシェアの特権?なのかもしれない!
「ありがとうございます」
数学苦手だから教えてもらおう。
勉強の話をしながら帰っていると、家に着いた。最近一人で変えることがあったから、瑠威さんと帰れて嬉しい。