蒼色ルーム
「んじゃー解散ー」
桜木の一言でみんなが一斉に散る。私は千夏をほって帰り廊下、階段を全力疾走する。
…やばい。ちょっと遅くなりすぎた。
「…遅い」
校門を出ようとすると呼び止められた。
「…え?あの…紺?」
紺が電話してきてから2時間は経ってるよ。なのに、どうして待ってたの?しかも、怒るなら待っとかなきゃいいのに。
「桃里さん心配するだろ」
「あ…ごめん」
そうだ。私、連絡入れてなかった。また、この前みたいに怒られるじゃん。
…学習しろよ自分。