蒼色ルーム
今はそんな事いいや。
その代わり、腰の痛さをどうにかして欲しい。
瑠威さんは部屋に篭ってるだろうし…紺は勉強してるし……。
私は重い体をうつ伏せから仰向けにする。



「……痛いし、つらっ」



そんなの言っても治まるわけないのに。なんか、急に寂しくなってきた。
ここにいる人は全員男だし、今のことを言えないし。千夏に言いたいけど、まだ寝てるだろうなぁ。



「葵…どうした?」



上から声がすると思ったら紺だった。
…うう…言いたいのに言えない。言える訳が無いよ。



「腰が痛いだけ」



一応これだけは伝えとく。
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