蒼色ルーム
やっぱりっっ。もー最悪。
私はクッションを紺の顔面に叩きつける。



「……った。おい、葵何してんだよ」



怒られても全然いい。今はバレたことが恥ずかしすぎる。男の人にはバレたくなかったのに。まぁ、いづれはバレるかもだけど。



「もーやだっ。今、顔見ないで」

「何で?俺にバレたのが恥ずいの?」



私は首を上下に何回もふる。



「何で?いいじゃん」



よくないから言ってんのっ。



「逆に言うけど、俺と瑠威さんがいなかったらお前どうなってた?」



………。
言われてみたらそうかも。
私、どうしてたんだろ。
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