蒼色ルーム
「おはよー葵」
人の後ろから元気に飛びついてくるのは千夏しかいない。
「おはよ…。あー腹立つ」
「え?また?」
そーだよまただよ。ボンボンにカスって言われたの。どうして言われないといけないのよ。
「昨日さ、紗和に聞こうとしたらさ、あの子風邪ひいてて…連絡つかなかったのよね」
おい…紗和くん。どうしてくれるんだ。2日も同じ目にあっただろーが。バカ。
「私もそれに乗ろうか?」
「やーいるかわかんないし、千夏さ、朝弱ちじゃん」
だからいつもギリギリので来るのに。早いので来て、機嫌悪くなられるの嫌だしなぁ。
「んー仕方ないね。北里見に行く?」
それは、凄く嫌。ボンボンばっかなんでしょ。そんな空間耐えられない。
「まぁ、あとで作戦立てよう」
…千夏がやる気だから何にも言わないけど…。少し、不安なのは黙っておこう。