蒼色ルーム
『田宮 紺が今日から入るから早めに帰ってこい』
ってメールが桃里さんから来てたのは昼過ぎだった。気づいたの放課後の今だし
…。
たまたま生徒手帳を探して制服のポケットを探っていると…。
「…ない!!」
生徒手帳かない事に気づいた。あれに、色々挟んでるのに。どこに落としたんだろう。
「…最っっ悪」
昨日からほんとにツイてない。
手帳は仕方なく発行するしかないか。手続きめんどくさいけど。
「千夏、今日急ぐから先に帰る」
「あーおけー。バイバイ」
「バイバイー」
千夏に別れを告げて、私はブカブカのローファーで全力疾走する。
…ぬ…げ…る…。
ギリギリ時間内間に合い、電車に乗る。