蒼色ルーム






千夏とバイバイしてから家に帰る。
玄関にあるのは桃里さんの靴。
…まさかの2人きり?




「……た…だいま」




恐る恐る声を出す。無視されたらどうしよう。




「お帰り」




……良かった。今日は普通だった。
いや……桃里さんはいつも通りなんだ。私が避けてただけなんだ。




「葵ーちょっとおいで」




声のトーンが少し変わりドキリとする。……怖い。体中から冷や汗が出てる。




「はい……なんですか?」




桃里さんの前に立つ。目を見ることが出来なくて、下を向く。



「この前の事考えた」
< 167 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop