蒼色ルーム
千夏とバイバイしてから家に帰る。
玄関にあるのは桃里さんの靴。
…まさかの2人きり?
「……た…だいま」
恐る恐る声を出す。無視されたらどうしよう。
「お帰り」
……良かった。今日は普通だった。
いや……桃里さんはいつも通りなんだ。私が避けてただけなんだ。
「葵ーちょっとおいで」
声のトーンが少し変わりドキリとする。……怖い。体中から冷や汗が出てる。
「はい……なんですか?」
桃里さんの前に立つ。目を見ることが出来なくて、下を向く。
「この前の事考えた」