蒼色ルーム
「桃里さんごめんって」
「え、あーそーなのか」
ここだけはハッキリと聞こえた。
まさか……葵、桃里さんに。
「家族としてだからだって」
「……うん。だから、好きだけど、それは恋愛じゃないって?」
「……そう…」
葵のかすれた声と瑠威さんの優しい声。
……盗み聞きって悪いことだけど……なんかしてしまう。
「無理しないでね、葵ちゃん」
「うん……」
この言葉を聞いて、俺は洗濯物をたたみに空き部屋に、行く。
……葵が心配だけど、ここは瑠威さんに任せておこう。
俺らのことなんだかんだですっごいわかってくれてるし。