蒼色ルーム





「隣のクラスの子が見たらしいよ」




隣の子か。
関係ない子だから、余計ウソは流されたくない。
私は別にいいとして、紺にまで迷惑かかるのはおかしい。




「私はわかってるから全然いいんだけどね。そんな関係だったら真っ先に私に言いに来るでしょ」




……千夏。



「どうせ、丸中さん絡みでしょ。紺に慰めてもらった的な」




すごい、全部当たってる。
さすが、私の親友だわ。




「私はわかってるから安心しな」




千夏は、真っ直ぐ私を見つめてくれる。
もう、それでまた泣きそうになって……。でも、今回は我慢した。




「ありがとう」
「当たり前でしょ」





やっぱ、千夏は千夏だわ。
< 187 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop