蒼色ルーム
「隣のクラスの子が見たらしいよ」
隣の子か。
関係ない子だから、余計ウソは流されたくない。
私は別にいいとして、紺にまで迷惑かかるのはおかしい。
「私はわかってるから全然いいんだけどね。そんな関係だったら真っ先に私に言いに来るでしょ」
……千夏。
「どうせ、丸中さん絡みでしょ。紺に慰めてもらった的な」
すごい、全部当たってる。
さすが、私の親友だわ。
「私はわかってるから安心しな」
千夏は、真っ直ぐ私を見つめてくれる。
もう、それでまた泣きそうになって……。でも、今回は我慢した。
「ありがとう」
「当たり前でしょ」
やっぱ、千夏は千夏だわ。