蒼色ルーム
「桃里のこと、本当は好きじゃなかったんじゃないかなぁって思うよ。俺は」
「……へ?」
瑠威さん。
それは違うと思いますよ。
葵はちゃんと、桃里さんを好きでした。じゃないと、告白なんかしないし。必死さはちゃんと伝わってたし。
「時々、紺を見る目が、キラキラしてたよ」
まさかぁ。そんなはずないな。
「まぁ、本人は気づいてないっぽいけどね」
葵に限って、それはない。
だって、本当に真剣だったし。
話を聞く限りだけど……。だから、俺のことそんな風に見てるはずない。
「俺は、紺の味方になるから」
頑張れ。と言いながら俺の左肩を、持つ瑠威さん。
…そーゆーなら、頑張ろうかな。