蒼色ルーム





「桃里のこと、本当は好きじゃなかったんじゃないかなぁって思うよ。俺は」

「……へ?」




瑠威さん。
それは違うと思いますよ。
葵はちゃんと、桃里さんを好きでした。じゃないと、告白なんかしないし。必死さはちゃんと伝わってたし。





「時々、紺を見る目が、キラキラしてたよ」




まさかぁ。そんなはずないな。




「まぁ、本人は気づいてないっぽいけどね」





葵に限って、それはない。
だって、本当に真剣だったし。
話を聞く限りだけど……。だから、俺のことそんな風に見てるはずない。





「俺は、紺の味方になるから」





頑張れ。と言いながら俺の左肩を、持つ瑠威さん。





…そーゆーなら、頑張ろうかな。
< 198 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop