蒼色ルーム
蒼色1
「葵、あのな。パパとママな海外に行かなくちゃ行けなくたったんだ」



朝ご飯を急いで食べている途中に、パパから告げられた一言。思わず米を吐き出すとこだった。



「それじゃ、私は?」



どうせ、連れてってくれるんだし、聞く必要は全くないんだけど。




「お前は、ここに行くんだぞ」



パパの一言に目が点になる。

まじか…と。

手渡された紙には、



『蒼色ルーム』



と書いてあった。まさかの、ルームシェアなのか。



「この家貸すからさ、お前、住めないんだよなぁ」



笑うパパに笑えない私。



「葵ー学校終わったらすぐに向かってね」



笑うママに余計に笑えなくなった私。
この2人…私をなんだと思ってんのよ。突然なのは普段からだから別にいいんだけど…。



「んじゃ、今度会う時までバイバイ」

「バイバイ…」



カバンを持って少しの挨拶をした。実際に今日からバイバイなんだけど…寂しいな。



「いつになったらあえるのかなぁ」
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