蒼色ルーム
俺がそう言うと、女は嫌な顔をする。
まぁ…そりゃそうか。嫌なのか。
「2人とも知り合いか?」
丸中が間に入ってくる。
別に知り合いじゃねーし、こんな女。
「違うもん…。桃…里さん」
女は丸中の名前を呼び、胸に抱きつく。
「葵に何かしたか?」
…したけど…ってゆーか…。まぁ、なんとゆーか。
てか、この人、今睨んだぞ。これから一緒に過ごすやつのこと。
「してないっす…」
俺は少しも楽しくないと、この時、自分の直感で思った。
やめとけばよかったと…後悔している。