蒼色ルーム
心の中で言ったつもりが、声に出てたみたい。
「一緒なら、楽しいじゃん」
だって、そうでしょ。
今ですっごい楽しいんだよ。
「俺も葵ちゃんと同じ学校が良かったなぁー」
「え?どうして?」
「だって、葵ちゃん可愛いし…俺、好きだよ」
ニコニコ微笑みながら私を見る紗和くん。
「……っっ」
自分の顔が赤くなっていくのがわかる。
「おい、紗和。変な冗談はやめろ」
………あ。冗談か。
赤くなった自分が恥ずかしい。
そうだ。
紗和くんには、千夏いるし。(私が勝手に思ってるだけだけど。)