蒼色ルーム





『ほんとに、葵ちゃんのこと、好きだねー』

「……なっ……」

『俺が知らないとでも?』





なんだよあいつ。
俺が葵のこと好きってことを知ってたのかよ。





『ちょっとだけ、からかってみました』

「みましたじゃねーよ」

『紺、からかうの面白くて、好きだわ』





…ほんとに腹立つやつ。




『まぁ、頑張ってください』




他人事だけど、なんか、安心した。
瑠威さん並に。





『応援してるから』





俺は、生返事をして、切った。
< 207 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop