蒼色ルーム
蒼色6
「おはよう」
久々に目覚めの悪い朝が来た。
本当に最悪。あの、ボンボン。
「おはよう、葵どうした?」
どうしたもなにも…。もう少し、桃里さんが説明してくれてたら。
「どうもしないですっっ。桃里さんのバカ」
…言ってから我に返る。…私ってばなんて悪口を。
「…はいはい…わかりました」
口から出てしまった言葉はもう遅くて、桃里さんが声で怒っているのがわかる。
…やだ…怖いよ。
「今日、俺と瑠威大学だから。お前は紺と仲良くしとけよ」
…嘘でしょ…。まさかの2人きり?
仲良くできる気がしないんですけど。
「わかったか?」
朝から桃里さんの機嫌を悪くしてしまった私に選択されたのは、イエスしかなかった。
「はい」