蒼色ルーム
ああ………。
広いけど、1つ1つの部屋が少ないもんね、この家。あと、暑い。
「なるほどねー」
プルルルルルルル。
話の途中で、私の携帯が鳴る。だから、廊下に出て話す。
「もしもし?」
『久しぶりー葵』
電話の相手はママ。
久々過ぎて、声すら忘れてた。
「いきなりじゃん。どーしたの?」
『あのね、葵に朗報っ』
…私にとっていい話?
『ママとパパ、日本に戻ってきまーす』
「え!?」
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