蒼色ルーム






「多分、戻るかな」

「そうか……すぐにか?」

「ううん。1ヶ月後だって」




あまりにも急すぎて、声に力が入らない。





「わかった。瑠威たちには?」

「言わないで……」






言わないで欲しい。
そうしないと、別れるとき悲しいから。そんなの、嫌だから。






「うん…わかった」





桃里さんは優しい顔で見てくれた。
そのおかげで少しは楽になった。

あれだけ楽しかった日常からかけ離れちゃうんだ。
すごい、寂しいなぁ。



ずっと一緒にいたい。
桃里さんと…瑠威さんと…紺と。
< 227 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop