蒼色ルーム
バコー。
「っって…」
「うぇーいうぇーい。ざまぁー」
気持ちのいい音がして、スッキリした私は舞い上がる。
空手ってゆーか…武闘やっててよかった。役に立ったよ。
「お前なぁ…」
立ち上がれないと思っていたボンボンが立ち上がる。
「な、何よ…」
ドンっっ。
ボンボンに肩を掴まれた私はそのまま床に押し倒される。
…なにこれ…。
「ふざけるなよ、馬鹿。次やったら女でも承知しないぞ」
「……」
何こいつ…。めっちゃ睨むじゃん。これは、もう、何も言い返せないな。
仕方ないか…。
「遊佐、次はねーぞ」
「何よ…馬鹿」
ここで引いときゃいいのに、いつまでも突っかかる私。
ほんと、馬鹿だな…自分。
「しゃべりかけるな…遊佐」
背筋が凍りつくような目で2回も睨まれた私は諦めた。