蒼色ルーム
蒼色37
あれから紺とは全く喋らなくなった。
私を見ると、めっちゃ睨むし、怖いじゃんか。




「荷物は送れば……いいんだな」

「うん。7ヵ月だったけど……楽しかったよ。ありがとう」





私は玄関で別れの挨拶をする。
ちょうど紺がいなくて安心してる。






「ほんとに、戻るんだね」






瑠威さんに言われる。






「うん。戻るっていうか、本当の家に戻るんだけどね」






だって、家はあそこだもんね。





「そうだけど…」

「瑠威、決まってたことだろ」





桃里さんはいつも通り。
だからかな……安心できる。
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