蒼色ルーム
学校から帰ると、パパとママがわたしを出迎えた。
……私はどっちかっていうと、出迎えるほうなんだけどね。
「葵、元気ない?」
「え?どうして?」
「いやーなんとなく?」
別に元気がないわけじゃない。だけど、あの家を出たのがどうしても堪える。
「さぁー久しぶりにご飯作るよー」
すごい張り切るママ。
だけど、全く張り切れない私は部屋の片付けをする。
「……今頃みんな…何してるかな」
部屋では3人の顔が何故か浮かぶ。