蒼色ルーム


…したくても、できないんだもん。だって…出逢い最悪だし。

でも、ここにいられなくなるのは辛い。だから…仲良くするしかないのかなぁ。

私は意を決し、田宮を見る。


「で、電車の中では…し、失礼な事を言ってしまい…申し訳ありませんでした」


謝るけど…きっもち悪い。
向こうも引いてるし…。



「…こっちこそ、すいませんでした」



…うわぁー何これ。新手の拷問かなにかですか?
瑠威さん…おそるべしだ。



「これで良かったね。んじゃ、下の名前で呼ぼうか」



ド天然なのか…ドSなのかわからないけど…瑠威さんホントやだ。



「あ…あ…葵」



言ってから赤面するのやめてよ。
こっちまで、移るだろーが。



「こ…こ…こ…紺」



私と紺は目を合わせ見つめたあと、下を向いて赤くなる。
うわぁーーー。ほんとに拷問。



「よろしい。次からも同じだからね。家、出されるよ。仲良くしないと」



…大学生2人から逃げられない…と思った私も紺。
嫌だけど…仲良くしなきゃいけない。




…辛すぎるわ。
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