蒼色ルーム
桜木の話しなんて全く入らず…お金だけが頭の中をかけめぐる。
…やばいな。
「おい!人の話を聞きなさい」
また、ボーってしてた。
「ごめんなさい!!ほんとにごめん」
桜木に謝り、一旦落ち着こうとする。
あーだめだだめだ。やばい…どーしよう
…。
てか!紺も今年、修学旅行だよね。お金とかどうするんだろう。
あ…そーいえば。ボンボンだったなあいつ。
「いい加減目を覚ましなさい」
「…ふぁい…」
桜木にとうとう頬を摘まれる。
痛い…男子の力…やばい。
「お前らカップルか。または、新婚なのか」
千夏の冷めた目が私達に突き刺さる。
そんなつもりは全くないんだけど…なぁ…。
「栗原…それは…違う」
「桜木、赤いぞ顔」
千夏に言われてますます赤くなる桜木。もう…やめてあげて。かわいそうだわ。
「だから…栗原嫌い。あ、この続きメールする」
「あ、わかった。よろしく」