蒼色ルーム
はぁーと長い溜息をついてから私は風呂場へ向かう。紺は…入ってるみたい。
いざ、勇気を出して話しかける。
「ねぇ…紺…」
「……は?今の声、葵!?なんで!?」
紺の声は驚いている。
お風呂の中ではバシャンと音が聞こえる
…。
立ち上がった?
「や…桃里さん達が…」
「…なんだよ…あの2人。で?何?」
ちょっと…声が怖いよー。
まさか…怒ってるとか?
「…ごめん、紺。怒ってる?」
風呂場の扉に背中を預けて聞く。
「や、別に?てか、どーして怒るになるんだよ」
だって…風呂場に勝手に来て…。
だから、怒られるかと思ったの。
「……」
「……」
2人とも、無言になる。
「葵には…悪いことした」
いきなり謝られる。
ちょっと、悪い事が多過ぎて何が悪いかわかんないけど…。
「例えば?」
「電車のことと…床のこと」