蒼色ルーム
蒼色12
休日である今日は千夏と久々のお買物。少し遠出になるから桃里さんに送ってもらうことになった。
「久しぶりでーす、丸中さん」
「久しぶり、栗原さん」
千夏の高いテンションを難なくかわす桃里さん。これぞ、神対応。
「今日はよろしくお願いします」
「いえいえ、じゃ乗って」
千夏が何回も構ってもらっても、桃里さんからスルーされる。
かわいそう…千夏。
車に乗ってから目的地の場所まで少し寝てしまった。疲れ…溜まってたのかな?
「楽しんできて」
目的地に着いて、桃里さんから言われる。
「ありがとう、桃里さん」
私がお礼を言うと桃里さんは手を挙げ左右に振る。
バイバイ…って事だよね。
「んじゃ、楽しも」
「おー」
私と千夏はスキップをしながらお店の中に入る。
…楽しもう。