蒼色ルーム
買い物から2時間。買いたかったものがドンドン手に入る。
休憩なしで歩いてたからお昼も兼ねて休むことにした。



「……やばい…美味しそう」



千夏は私が選んだパスタを見る。



「あげないもーん」



欲しそうにしていてもあげません。千夏のも美味しそうだからいいじゃん。



「…ちょっとだけ…ください」



本気で頼もうとするからこっちが負けちゃった。だから、あげる。



「「おいしー」」



2人揃って声を出す。ハモるぐらい美味しかったパスタとピザ。
いやーしかし…楽しいな。



「……千夏?千夏だろー」



目の前で明るい茶色の髪の毛の子が通る。



「紗和?なんでいるの?」



茶髪の子は千夏のいとこの柿谷 紗和(かきたに さわ)くん。
直接会うのって…1年振りぐらい?



「友達と遊びに来てるんだよ。おーいこっちー」



そう言うと、紗和くんは遠くを見て腕を振る。
そして、その動作に気付いた2人がこちらに来る。



「……っっ」

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