蒼色ルーム
「え?もう行くの?千夏に会えたのに」
紗和くん…ほんとに千夏と仲がいいなぁ…。見てて微笑ましい。
「紗和くんの彼女なの?千夏って子は」
堂元さんは千夏と言いながら、私を見る。
…え?なんで見るの?
「ちげぇーよ。ほら、行くぞ」
何故か紺が反応する。
…何、あの子。おかしな子。
「ほら、紗和も」
堂元さんと紗和くんの手を取り紺は歩いていった。
嵐のような…出来事だった。
隣に座ってる千夏を見るとポカーンとしていた。
ん……まぁ…そうなるよね。今のは。
「私、堂元って子嫌いだわ」
我に返り、千夏は本音を吐く。
ほんとにあーゆータイプの子、嫌いだよね、千夏って。
私と千夏は、もう一度買い物をし始めた。
だけど…頭の中には紺の彼女の堂元さんがいて…。
どうしたんだろ…自分。