蒼色ルーム
「彼女じゃねーし。葵の友達だよ」
そうなんですよ。千夏は私の友人なんです。
「そっか、友達か。だったら、今度連れておいでよ」
え?いいの?
そう言えば、このことほったらかしにしてた。
「おい、勝手に言うなよ瑠威」
あ…でも…一応桃里さんの家だし。ダメなのか。
「いいじゃんか別にー。明日おいで」
瑠威さんは…こうやって言うけど…。桃里さんは睨む。
…ダメなのかな。
「いいんですか?」
私はチラッと桃里さんを見る。
あ…怒ってますね。もう、顔が怖い。
「いいよ別に。明日な」
顔が怖いのに了解してくれた。
そのことが嬉しすぎて私は紺のことを忘れてしまっていた。