蒼色ルーム
まず…一安心。
私は201号室へ行き、荷物を置く。
一部屋分より少し大きい、自分の部屋。カーテンは真っ白でとても、清潔感が出てる。
今日からいつまでかわからないけど、ここで暮らすんだ。
すごく…ワクワクしてきたなぁ。
心が踊るってやつ?

「葵ー」

下から丸中さんの声がして、我に返る。びっくり…した。

「下にすぐ、降りてこい」
「は、はーい」

丸中さんに言われた通り、私はすぐに下に降りた。
リビングにはソファーでくつろぐ丸中さんと瑠威さん。
…なんで、そんなくつろげるのかツッコミたい。

「葵」

さっきみたいに名前を呼ばれる。

「これからよろしくな」
「葵ちゃん、よろしく」

2人から最大級の笑顔で迎えられた私。
不覚にも泣きそうになってしまった。

「よろしくお願いします」

丸中さんのがっちりとした身体に包み込まれ、瑠威さんの優しく、大きな手に頭を撫でられ、私のルームシェア生活が始まった。
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